※乳癌の体験談を最初からお読みになりたい方は
「私の治療記録~宣告から再建まで~」より、ご覧いただければと思います。
乳がんとわかって、「しまった!!」と思ったのは、
会社が別資本へ売られた際、以前は会社の団体保険で、月2000円ちょっとの掛け捨ての医療保険に入っていたものの、
新しい資本の会社では、団体保険があるほどの規模ではなかったため、個人で別の契約をしなければならず、医療保険の継続をしそびれていたことでした。
そう、医療保険には一切入っていなかったのです!
よって、癌となっても、保険金を当てにすることは出来ません。
それから、ここ最近で、マイホームを手に入れていたのですが、税金の優遇もあるため、主人と私とローンを分けて契約していました。
銀行の住宅ローンの契約の際、金利が上乗せされてしまうため、主人側にしか、癌となったら住宅ローンを一切免除されるという保険には入っていなかったのです!
あー!!もし私も入ってたら、私の分のローンは、今頃無くなっていたのに…!
後悔先に立たず、です。
でも、貯金が全くなかったわけではありません。
子供が生れた時に、学資保険に入らなくては!と思い、ソニー生命の方に相談したことがありました。
その際、医療保険にも入った方がいいか?と相談すると、
日本は、国民健康保険の制度があり、ひと月に支払う医療費の上限が決められているから、手術したりして幾ら高額なお金がかかっても、月に9万程度しかかからない、という話を聞いていました。
問題は、健康保険の適用がされていない治療法をするかどうか?だと。
その方には、学資保険は貯金ではないので、我が家の場合は、主人がプルデンシャル生命に入っていたので、ダブルで入ることは不要だということなど、かなり契約者側に沿ったお話を聞けて、大変ためになりました。
よって、正社員の私の場合は、心配であれば安い掛け捨ての医療保険に入っておいてもいいが、あとは、何かあった時のために、普通に貯蓄して、資産運用した方がいいとアドバイスされていたのです。
入っていなかった医療保険のことは、諦めるしかない!
しかし、ソニー生命の方のお陰で、医療保険にかける分を普通に貯金していましたから、保険適用外の治療も試すことが出来たのはよかったです。
この経験から、もし正社員で5年以上働かれている方は、あまり高額ながん保険などに入るよりは、普通に貯金されていた方がいいのでは、と個人的には思います。
保険は、支払われればラッキーですが、元はといえば、自分のお金をかけているわけで、保険金が出るんだろうか?出ないんだろうか?とやきもきするくらいでしたら、普通に貯金して、自分がこれぞ!と思う治療にチャレンジした方が、後悔がないのではないかと。
話を戻しますが、
私の場合は、土曜日に出勤したりしていたこともありますので、1ヶ月以上休めるほどの有休もたまっていました。
何年も働けないような状態が続いたら、非常にまずいのですが、
会社の健康保険組合の傷病手当金制度という制度も知り、1年程度の生活費であれば、なんとかなることが想定できました。
問題は治療費です。
手術をしたら、実際どのくらいかかるのかも、当時はまったく知識がありませんでした。
癌宣告をされたTセンターでは、手術したら幾らくらいの費用がかかりますか?と聞いたら、ざっくり2~30万くらい、としか教えていただけなかったのですが、
差額ベッド代(私の入院した亀田総合病院では必ず差額ベッド代がかかる)や、入院時の3度の食事代は、医療費とは別ですし、
入院が月をまたぐと高額医療費の上限に到達しない月も出てきてしまい、余計にお金がかかってしまう、ことなどを知りました。
ひと月内で手術をすれば、高額医療費制度を利用して、個人負担の限度額以上のお金は後で戻ってきますからね。
また、事前に限度額認定証というものを発行してもらっておくと、その場で上限以上のお金は払わなくていいので、もし入院を控えていらっしゃる方は、健康保険に問い合わせてみてくださいね。
ひと月に何100万って医療費がかかったら、もう我が家は破たんですから、必死で色々調べましたよ!
せっかく手に入れたマイホームも手放さなくてはならないと思って、かなり焦りました。
今後の治療にどのくらいの費用がかかるかわかりませんが、会社の健康保険組合の傷病手当金制度を使えば、1年程度の生活費はなんとかなる!主人も倒れて、共倒れにならないことだけは阻止しなくては!!
お金のことは、調べまくってブックマークして、計算し終わった後は、気持ちが大分落ち着きました。
職場には、親会社が変更するなど色々な試練がありましたが、10年近く在籍し、年俸制なので残業代という概念は無く、それこそ馬車馬のように働き、会社に貢献していた時期もありますから、入院などの長期のお休みをする前の準備さえしっかりしていれば、また戻らせていただこう、と思いました。
事務作業ではなく専門職だったのと、育児休暇で8ヶ月程度お休みし、復帰していた事実があったので、その面では少し不安が軽減されました。
あとは、いい病院と、いい治療法を探すことに専念しよう!そう思い、無駄遣いをしないように、当分は財布のひもを固く締めることを決意しました。
明日は、実際に私が訪れた病院と、免疫治療(効果があったもの、無かったもの)についての話をしたいと思います。
私の乳癌体験談(6)新たな病院&治療法探しの旅へ
につづく…
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