半断食をしていた時、生の野菜や果物の“酵素”が大事と聞き、加熱したものではなく、それらを積極的に食べて癌の縮小を目指したことがあります。
しかし、そのクリニックで言われたことを鵜呑みにして、メニュー表を厳重に実行しただけでは、私の場合は全くダメでした。
実際、癌は縮小するどころか、大きくなってしまいましたし、悪いものを排出すれば体温が上がると思っていましたが、体温が上がるどころか、エネルギー不足で、寒くて寒くて、ふらふらしていました。
その頃にも確か読んでいた若杉おばあちゃんの本ですが、今思えば、この項目はすっかり頭から抜け落ちていたな~と反省したことがあります。
それがおばあちゃんの言う、果物の多くは陰性の食べ物だということ。
癌を治す為に食べていたものが、身体を冷やし、緩ませ、ぎゃくに癌細胞が増えやすい身体にしてしまっていました。
その当時の私は、生の野菜やフルーツは絶対身体に良い!と思っていて、朝からフルーツ&野菜ジュースに置き換えたりしていました。
「パイナップルは酵素が豊富」と聞けば、パイナップルを混ぜてみたり。
パイナップルは南国のフルーツですから、身体を冷やすこともすっかり忘れて…。
(身体にいいと言われるバナナも南国のフルーツですから、食べる季節には気をつけてくださいね)
確かに、ムラキテルミさんや、石原先生推奨による、人参&りんごジュースなどは、
人参においては、陽性の食べ物で、身体を温める野菜と言われていますし、りんごにおいても、寒い場所で育つ果物なので、ほとんどが陰性と言われる果物の中では、陽性寄りの食べ物だ、と言われています。
よって、「極端に身体を冷やす食材ではない」ことは確かなようです。
しかし、朝食をこのジュースに置き換えるなどは、午前中は、冷え症、低血圧の人にとっては体温が上がりにくく、ましてやそんな時間に、冷たいジュースを飲んで、身体が温まるわけがありません。
何でも、癌にいい!癌が消えた!と聞けば、積極的に試してみる姿勢は大事ですが、現在の自分の体調、身体の冷え具合などを無視して、情報を鵜呑みにして継続してしまうのは危険なのだな、ということを今回学びました。

若杉おばあちゃんの本「こうして作れば医者はいらない」より。
癌の縮小を目指して色々試してみた食事療法や、民間療法の結果、人というのは、それぞれ姿かたちが違うように、体質が違えば、その時々で体調も違うもの。
体質が違えば、ある人にとっては”良い食べ物”も、ある人にとっては、”悪い食べ物”になる。
体調が違えば、1ヶ月前には身体に良かった食べ物でも、今日には、よく無い食べ物になることだってあるのだそうです。
“万人に効く食べ物”というのは、なかなかあるものではありません。
(その中でも梅干しはやっぱりいいらしいですが)
それを考慮せずに、様々なところで見聞きした情報で「いい」と言われたものを盲目的に取り入れているようでは、身体を立て直すことは出来ない、というおばあちゃんの言葉にドキリとさせられました。
いくら身体にいいからといって、同じものを食べ続けていたら、作用が強く出過ぎて、かえって体調を壊すことも出てきますよね。
実際、妊娠中に身体によかれと思って、「納豆ばっかり食べていた」「パンが大好きで、つわりが酷かったので、パンばっかり食べてしまっていた」というママから生まれた子供が、大豆アレルギーや、小麦アレルギーになってしまったという事実を、身近なママ友ご自身の経験から聞いていましたので、食べ物が偏ると悪く作用が出てしまうものなのだな~と思いました。
大切なのは、自分の身体が今どういう状態なのか耳を澄ませて、自分でしっかり感じ取ること。
そして、その状態にあった食べ物を食べることだそうです。
今思えば無謀とも思える、3年前のこの季節(12月)に行った半断食。
秋に乳癌と宣告されて「治さなきゃ!」と焦ってしまったとはいえ、私と同じように情報に振り回されすぎないよう、ご注意の意味でも記事にさせていただきました!
乳癌と宣告されたばかりの方は、是非、食養に関する本を色々と読み、ご自分の体質に合うかどうか、試行錯誤していただければと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました♪
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