先日は、私が受けた乳癌の摘出手術と再建方法について書かせていただきましたが、
乳癌の摘出手術については、内視鏡手術だったため、脇の下の1.5cmと、乳輪の下の1.5cmの傷が残るだけで済むはずでした。
なのに、手術後に血液がうまくまわらなかったのか、乳頭が黒く固まってしまい、傷口も膿んでしまって…(涙)
このままだと、乳頭のサイズが左右違って綺麗に戻らないことが予想されるのと、
膿んだ傷から、ティッシュ・エキスパンダーへの炎症や感染につながり、再度入れ直す手術が必要になる可能性もあるとのことで、
再建の先生のアドバイスによって、急遽乳頭を切除し、乳輪の一部が隠れてしまう形で、再度、縫い直していただくことになりました。
この時、無理に乳頭を残したとしても、その後状態が元に戻らず、
「やっぱり醜いから乳輪・乳頭を綺麗に直したいわ~」
と思っても、この場合は“美容目的となるため、乳頭の切除費用は保険が効かない”のだそうです。
私の場合は、乳癌の摘出手術と同じ月に、急遽乳頭の切除手術(この場合は炎症を起こしていた為、保険適用での手術でした)をしていただいた為、高額医療費制度によって、費用は全くかからないで済んだのは、不幸中の幸いと言うべきか…。
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再建手術の日程を決めるポイント
この私の経験からも、再建手術を検討されている方は、
月末の方に手術日を設定すると、術後のケアの費用は翌月となってしまい、金額がばらけて、高額医療費制度の対象とならない場合もありますので、賢くスケジューリングされてくださいね。
手術をする前に絶対、確認して欲しいこと!
手術の際に、乳輪・乳頭を残せると医師に言われた場合も、どのような状態で残せるのか?を、事前によーく確認されてくださいね。
なぜなら、温存手術だったとしても、残念ながら、今までの状態でそのまま残るわけでは無いのだそうです。
癌の場所によって、少しでも歪みが出てきそうな場合は、スッキリ切ってしまって(再発防止の意味でも)綺麗に再建した方がいいことを、私も改めて知りました。
乳癌のあった部分は、取り残しがないように脂肪などを多く切除するため、皮膚が引っ張られて、左右の乳頭・乳輪の位置がずれることが多いのだそうです。
癌の摘出手術をする際には、美容面よりも、“癌を綺麗に取り除く”ということを一番の目的としているため、執刀する先生からは、
「切ってみなければ、どういう状態になるかわからない」
と言われることも多いと思うのですが、再建専門先生にも一度現状を見ていただいて、術後はどういう状態になるのか、よくご相談されることを、おすすめします。
私達、患者側からすると、“おっぱいの形も綺麗に残せてはじめて、その手術は成功した”と思うものですが、
癌の摘出手術をしてくださる執刀医としては、“癌の取り残しがなく、綺麗に取り除けた”ということのみ、でも成功と思われることに、患者側と、特に男性医師との間で、考え方の違いと温度差があるような気がします。
大変参考になった、I先生のご本より写真を1点。
ちょっとショックな画像ですが、重要なことですので、ご紹介をさせていただきますね。
担当医から、“乳房が残せる”と言われて手術に臨んだものの、変形してしまった例です。

残せる神話に惑わされないように…
私が全摘手術をする前も
「乳輪・乳頭は、後から綺麗に再建出来るから、無理に残さない方がいいよ」
と、ブレストサージャリーのI先生もおっしゃっていました。
手術後、乳房の膨らみは上手く戻せても、左右の乳頭の位置を綺麗に揃える手術は、非常に難しいのだそうです。
実際、私の胸も、半分残った乳輪の位置が、もう片方と比べて、少しずれているように思います。
乳輪は、切除した部分をタトゥーを入れて形を整えることを予定していますので、この時にうまくバランスが整えばいいな…。乳頭は、健側の乳頭の方から移植することになりそうです。
まだまだ長い道のりになりそうです!
最後までお読み頂きありがとうございました♪
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