先日の記事では、ちょうど1年前に受けていた抗がん剤治療を受けるにあたっての経緯や、薬剤名などを紹介させていただきましたが、
今日は受けていた2016年6月~の日記を見ながら、実際に体感した抗がん剤の副作用について書かせていただこうと思います。
私が体感した抗ガン剤の副作用について
【投与1回目】の症状
【1日目】
初めて抗ガン剤を受けた初日は入院しまして、特に普段と変わりなく過ごせました。
ただ、薬剤を点滴で入れ始めると、鼻の奥から薬の匂いがぷーんとしてきまして、アルコールのような、なんともいえない匂いを感じました。
心臓もバクバクして、身体が熱いような、酔っ払ったような感じがするので、点滴を一旦ストップしましたが、脈も落ち着いたのでまた再開しました。
身体中が熱い感覚があって、少し怖かったです。
その日の夜は、夕食も普段通り食べられ、気分が悪くなることもなく眠れました。
【2日目】
翌日は入院先の病院まで、主人に車で迎えにきてもらいましたが、助手席に座っているだけでもなんとなく怠く、帰宅して食事をとると、すぐ横になりました。
義母に手伝いにきていただいたので、食事の用意をしないで眠れたのは凄く助かりました。
相当具合の悪いオーラを発していたのか、当時5歳の子供が、私の上に座ったり、ちょっかいを出して来ないのは不思議でした。
普段は幼くても、ちゃんと色々解ってるのですね。
【3日目】
3日目は、もう怠くて、食事の時以外はずっと寝ていました。子供の相手も全く出来ませんでした。
食事の面では、そうめんの出汁の味がよく分からなくなって、味覚障害がついに来たか!と思いました。
おつゆの原液を足して食べていたら、家族にギョッとされました。
スイカや桃などの甘い味は分かるのですが、しょっぱい味だけがわからないのです!
食欲はありますが、熱がある感じがして、食事以外はずっとベッドでゴロゴロしていました。
寝すぎなのか腰が痛くて痛くて、丸くなって寝ていました。
首や肩も痛く、筋肉痛のような感じでした。
【4日目】
この日はクリニックの予約があり、診察と白血球を増やす注射をしていただく予定でしたが、立ち上がって顔を洗ったり、歯を磨くのも辛くて、洗面所でもうダメだ、と思い、電話して3日後に変更していただくことになりました。
吐き気はないのですが、何しろ怠くて頭がぐわんぐわんするのです!
まるでインフルエンザにかかった時のようで、クリニックが近所だったとしても行くのは無理でしたね。
しかし、食欲はあり、体力を落とさないためにも三食量は少なめに食べていましたが、食事とトイレ、お風呂以外の時間はずっと寝ていました。
【5日目】
この日からは、やっと起きられるようになりました。それまでは普通の食事が食べられていたのですが、この日くらいから胃痛が始まり、お粥にしたり、消化の良いものを食べるようにしました。
口内炎も出てきて、粘膜がやられているようでした。
冷やし中華や、なすとミョウガ入りの温かいおうどんなど、麺類が美味しく食べられました。
何故か普段はそんなに好きでもないトマトなどの酸っぱいものが食べたくなったり、魚や生物が食べたくなくなったのは、妊娠中のつわりのようでした。
【7日目】
1週間たって、やっと着替えてクリニックへ行けるようになりました。
血液検査の結果によると、貧血がひどく、白血球も異常に低くなってしまったため、白血球を増やす注射を打っていただきました。
マスク必須で、人混みにはいかないこと。怪我などにも十分注意するように指導されました。
胃痛があるので、胃薬と貧血の薬、そして便秘薬が処されました。
私の場合は、だいぶ酷く副作用が出ていたようです。
4日後に経過観察のために、またクリニックへ来るように言われました。
だるくて具合が悪いので、もう病院にすら行きたくないのですがしょうがないですね。
【11日目】
再度クリニックを訪れ、また血液検査をしました。
白血球をあげる注射を4日前にしましたが、全くきいておらず、白血球が低いままなので、再度白血球を増やす注射をすることになりました。
また、抗がん剤を投与した1日から始まっていた生理が、10日過ぎた今も止まらないこともあり、貧血には十分注意するように言われました。
貧血の薬は普段は飲まないのですが、この時は相当酷かったので、胃薬と一緒に飲んでいました。
暑かったのでマスクをしていなかったら、かなりきつく注意をされたので、結構やばい状態だったようです。
日常生活でも蚊に刺されたり、お風呂での貧血、食中毒など、気をつけるように言われました。
スーパーなどにもほとんど行かず、生協の宅配だけで済ませて、子供の保育園の送り迎えはささっと逃げるように帰ってきました。
【12日目】
この日からは、大分体調がよくなり、普通に家事もこなせるようになりました。
最初の10日ほどは、義母にお手伝いにきてもらい、子供の世話や遊び相手、食事の用意などを手伝っていただいたおかげで、なんとか乗り越えられました。
お願いして本当によかったです…。
前日に受けた白血球を増やす注射のせいか、腰がドクンドクン波打つように痛みました。
怖いくらいです。
骨髄で血液を作っているのでしょうか?
そして、人生史上もっとも酷い便秘になってしまいました。
便秘薬を出されていたのを、ちょびちょび気になる日しか飲んでいなかったのですが、ちゃんと飲まないと別の病気になってしまいそうなので、毎日きちんと飲むようにしました。
【14日目】
外出は控えていたものの、ずっと寝た切りだったので、お友達と気分転換にランチへ行きました。
その帰り、歯医者へいったのですが、予め受付で抗がん剤治療をしていることを話してから見ていただくと、歯ぐきがあまりにも真っ白なので、先生もびっくりして、治療が延期になりました。
貧血がひどかったのだと思います。
ちょこっと虫歯っぽいのが気になると言われていたのですが、歯を削ったり、万が一麻酔をしなければならない状態になった時にはとても危険なので、体調が少しよくなってから、もしくは、抗がん剤治療が終わってからでも全然大丈夫と言われ、そのまま治療は何も受けずに帰宅しました。
この日の夜から、少しずつ髪が抜け始めました。
髪があるうちにお友達に会えて、少しでも楽しい時間が過ごせてよかったです!
【15日目】
前日から髪が抜け始めて、主人の仕事も休みだったこともあり、息子のランドセルを選びに銀座へ行きました。
まだ6月ですよ?
ランドセルって、こんなに早くから買いにいくものなのですね。
メーカーによっては、希望の色や形が無くなってしまうそうです。
実際の商品は年が明けてから、自宅に届くようなシステムになっています。
この時期、とても気になっている案件だったので、ランドセルが無事決まって、ほっとしました。
【16日目】
抗がん剤治療を受けた日から始まった生理が、2週間以上経ってもいまだに止まらないので、婦人科の診察を受けに、同じ病院の別の科(婦人科)へいきました。
ホルモンバランスが崩れているようです。
お薬をいただいて、経過観察になりました。
量もほんの少しならまだしも、普通にナプキンが必要な量が出ていました。
この日の夜、ついにごっそり髪が抜けました。
はじめての抗がん剤治療を受けて、2週間まではなんともなかったので、もしかして私は抜けないタイプなのかも?なんて、淡い期待をしていましたが、ダメでした…!
シャンプーをする際に、手にざぱっ、ざぱっと、束になって髪がくっつきます。排水溝が詰まるほどでした。
ついにきたか~!と泣くわけでもなく、淡々と髪の毛を集めていました。
頭皮がとても痛くて、ところどころまだ髪が残っていて、ベッドやリビングにも髪が落ちてしまうので、病院の待合室でサンプルとしていただいたナイロンの薄い帽子をかぶり始めました。
この帽子をかぶっていると、髪が落ちずにその帽子の中にとどまってくれるのです。
あとはその帽子ごとポイして捨てられるので便利でした。
でも2~3枚使ったくらいなので、買うほどではないと思います。
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抗がん剤【投与2回目】の症状
1回目を受けてから21日後に、2回目の投与を受けるためにクリニックへ行ったのですが、前々日、息子が溶連菌にかかったことを話すと、延期になってしまいました。
私にもうつっている可能性があるからだそうです。
子供の具合が悪くなったため、小児科を受診しなくてはならず、私は感染症には厳重に注意するよう主治医にも言われていたため、
主人に子供を病院へ連れていってもらえないかお願いしたのにも行ってくれず、小児科でうつってしまった可能性もありました。
抗がん剤治療中は、主人の母には大変助けていただきましたが、主人の協力はほとんどなく、この時は本当に離婚も考えました。
一切家事も手伝わず、子供の保育園の送迎もやったりやらなかったりの程度。子供と真剣に遊んでくれることも皆無。
土日にちょこっと公園へ連れていってくれる程度で、子供の運動能力の低下がかなり心配でした。保育園さまさまです。
1回目の抗がん剤治療を受けた後に車で迎えにきてくれたのも、義母に怒られて、来てくれたようなものでした。
でも義母に助けてもらっているので、義母を悲しませてはいけないなと思い、あなたが癌になっても絶対看病しないわよ!と思いながら、歯を食いしばって頑張りました。
クリニックでは抗がん剤の投与は見送り、婦人科の再診だけ受けて帰りました。
子宮けいがんの検査もしていただき、問題ありませんでしたが、生理がまだ続いていたので、リュープリンという注射を打ちました。
すると、その日の夜、やっと生理が止まりました。
今まで生理不順とは無縁で、21日間もの間出血が続いたので、この時はかなり心配でしたね。
案の定、3日後に私も溶連菌で熱を出しました。
あのまま抗がん剤を受けていたら、酷いことになっていましたね。
危ない、危ない。
【1日目】
2回目の投与を予定していた日から、2週間経った後、延期していた2回目の投与を受けました。
体調もよくなってきてからだったので、少し間を空けられてよかったかもしれません。
この日も、点滴を入れると、鼻の奥からアルコールのような匂いがぷーんとして、心臓がドクドクしました。
看護婦さんが、何度か点滴を止めて、休憩してから再開してくださったので、かなり時間がかかってしまいました。
この日の夜は、身体が熱くて興奮状態のような感じで、まったく眠れず、朝方の4時ごろまで起きていました。
普段眠れないことはあまりないので、めずらしい状況でした。その間、トイレだけは頻繁に行きました。
この頃はもうウィッグを手放せない状態でした。
【2日目】
私の場合は、1回目の投与でかなり副作用が重く、抗ガン剤を受けてから間を空けてしまうと、クリニックへ行けないくらい怠くて起きられなくなるため、
白血球を上げるための注射は、抗ガン剤の翌日に打つようなスケジュールにしていただきました。
よって、翌日は寝不足でしたが、すぐに病院へ行き、白血球を上げる注射をしていただきました。
【3日目】
ひどく寝込むこともなく、3日目は普通の生活を送れました。
【4日目】
夕方から、身体じゅうが痛くなりました。抗がん剤が効き始めたようです。
今回は寝込むほどではないですが、子供を保育園へ送ると、すぐベッドで休み、昼間子供がいない時間はしっかり休むようにしました。
夕方、ごそごそと起きて、迎えにいきました。
夕飯の用意などはかなり苦痛でしたね。
【5日目】
脇の下、首、頭皮などが強く痛み、全身打撲のような状態で身体じゅうが痛かったです。
【6日目】
今度は腰が痛くなりました。しかし、昨日よりは全身の痛みはましになりました。
でも寝てばかりで、自己嫌悪もありますが、最低限の家事だけして、あとは寝ていました。
【11日目】
来客があり普通の生活をしながら、少し疲れたらベッドで休むという生活をしていました。子供が日中保育園へ行ってくれるので助かります。
今回は、1回目に投与した時よりは具合の悪さが大分ましな状態でした。
外出は最低限(子供の送り迎え、短時間でのスーパー)なものにし、マスクをしっかりかけて感染症予防につとめました。
ああ、こうやって思い起こしてみると、自分でもよく頑張ったな~と思います!
かなり長くなってしまったので、投与3~4回目は、次の記事にしたいと思います!
最後までお読み頂きありがとうございました♪
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