乳癌、それも全摘出と宣告された2014年当時、どうしても傷を作りたくなかった私は、切らずに治す、乳癌治療の情報を片っ端から探しました。
そんな時、ネットの記事で目にとまったのが、凍結療法という治療法です。
これは、乳がんの部位を針で刺して、マイナス160度から170度で凍結させ、ガン細胞を死滅させるものですが、
日帰りで施術を受けることが出来るのと、傷跡が目立たないということで、大きな期待でクリニックの予約を取ったのでした!
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私が訪れた凍結治療を行っている病院名
乳癌の凍結療法については、千葉の鴨川にある亀田クリニックという、総合病院の乳腺科主任部長 福間先生が、世界で初めてこの治療法を完成させたそうです。
症例も多く、現時点では、現在遠隔転移や、再発癌により亡くなった方はいらっしゃらない、という点も安心できます。
治療後8年以上経過した患者さんもいらっしゃり、その患者さんの乳房の形は、その後も非常に綺麗で変形が無いそうです!
他にも凍結療法を取り入れている病院は国内にもあるようなのですが、乳癌という部位に限定すると、非常に少ないようです。
(私は幸い、鴨川にも京橋にも行ける距離だったので、他の病院は調べず、亀田クリニックにすぐ予約してしまったので、他の実施病院については調べていません。すみません!)
私が情報を集めていた時は、こんなによくまとまった記事は無かったのですが、現在は、市民のためのがん治療の会のHPに、福間先生による凍結療法についての詳細がわかるインタビュー記事がUPされていましたので、よろしければご覧くださいね。

凍結療法の説明図
※市民のためのがん治療の会のHPより
予約について
私は早速、この福間医師のセカンドオピニオンを受けるべく、予約を入れました。
幸い、亀田京橋クリニックという分院に、週1~2回お見えになるとのことで、京橋の方が近かったので、京橋の方で予約を取りました。
(都内ではない方のために補足させていただくと、京橋駅は、東京駅、そして銀座駅のすぐ隣の駅です)
初診の予約は、なんと2ヶ月待ち!
平日の昼間という時間でしたが、他の予定をずらしてでも行かなくては!という思いで、その場で予約を押さえました。
私は現在もこちらの京橋クリニックへ通っていますが、待合室はいつも患者さんでいっぱいです。
クリニックがとても綺麗で、ゆったりと落ち着くソファーがあるのと、診察まで時間がかかる場合は、看護婦さんが丁寧に診察予定時刻を教えてくださるので、なんとか辛抱して待つことが出来ました。
元気な時は、診察待ちの途中でランチや、お茶、銀座へショッピングなどにいったりしてましたよ!
予約といっても3~4時間ほど待つこともありますので、もし初診予約を取られる方は、当日は丸一日潰れることを覚悟して、予定を立ててくださいね。
予約から2ヶ月後、やっと先生とお会いすることが出来、再度、超音波検査などを受けて診察をしていただきましたが、
結果は、私の癌の腫瘍のサイズが、凍結療法を行うことが出来る1.5cmよりも大きかったため、残念ながら凍結療法は受けられないという結果でした…。
癌のサイズが大きいと、皮膚の表面がやけどのような状態になってしまうんだそうです。
この診察結果を聞いた時は、本当に悲しかったです!
「癌があと1cm小さければ、日帰りで、それも傷跡を残さず治療できたのに!!!」
って…。
現段階では、1.5cm以下のサイズの乳癌であること、また、皮膚の表面に近いと治療が難しいようですが、もし初期の方がいらっしゃいましたら、是非セカンドオピニオンを受けてみてくださいね。
それから、重要な補足です!
私はこの初診で、癌のサイズが1.5cm以下になれば凍結療法が受けられるんだ!と思い、免疫治療を受けて、癌のサイズを小さくすることに半年以上の時間をかけてしまいましたが、
半年後に福間先生より告げられた衝撃なお話が、
“一度大きくなってしまった癌の腫瘍は、いくら小さく縮小したとしても、その範囲に癌細胞が残っている可能性があるため、この凍結療法は出来ない”
のだそうです!
がーん。。。
最初にきちんと聞いておくべきでしたね…。
でも、ものすごい患者さんが待たれていて、先生もお忙しそうなので、なかなかゆっくりお話を伺うことが出来なかったんですもん!(言い訳)
私は時間とお金を無駄にしてしまいましたが、このブログを読まれている方は、ご注意してくださいね。
結果的に私の場合は、残念ながら凍結療法は受けられませんでしたが、そのまま福間先生の治療を受け、最小限の傷で済む、内視鏡での全摘手術をしていただきました。
亀田クリニックは、現在通院中で、手術のための入院もしましたが、看護婦さんやスタッフの方が礼儀正しく、院内も綺麗で、とても素晴らしい病院です!
京橋クリニックも、銀座から近いという立地で、インテリアが落ち着き、看護婦さんがとても優しいので、長時間の待ち時間にも、なんとか耐えられています。
乳癌の治療は、検査も含めて精神的負担もかなり大きいので、多少自宅から遠くとも、綺麗で、スタッフの方の対応がいい病院を選ぶことをおすすめします。
費用について
最後に、凍結療法の費用ですが、乳癌の保険適用はまだ認められておらず、自費診療で37万8000円(税込)だそうです。
入院、手術、そして再建を経験してきた私からすると、この費用で済むのであれば、とても安いのではないかと思います。
※<追記>2017/10/12 時点で再度HPを見て見ましたら、情報が増えておりました。
凍結療法を行う前に、必ずセンチネルリンパ節生検を受けて、リンパ節に転移がないかを調べることが必要だそうで、検査には2泊3日の入院が必要となるようです。
よって、費用は、センチネルリンパ節生検(自費)+凍結療法(自費)分で、合計 約60万円~約64万円(部屋の種類によって)になるようです。
また、私が先生に直接お話しをうかがった際は、がんの大きさが1.5cm以下であれば可能だと教えていただいたのですが、
更新されたHPによると、適用範囲は、がん組織の直径が1cm以下、と情報が変わっておりました。
もしかすると、ここ1年くらいで、施術できる範囲が変わったのかもしれません。
詳しくは、クリニックで直接先生にお話しを伺ってみてくださいね。
日帰りの手術だけで終わる、というわけでは、どうも無さそうですね…。
とはいえ、身体の負担が少なく、痛みもないそうなので、「乳房を失う」という精神的に負担が無いのは、素晴らしいです。
近い将来、健康保険の適用になって、もっと沢山の方が治療出来るようになるといいですね!
最後までお読み頂きありがとうございました♪
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