乳癌を美しく治そう!~私の乳癌 再建の記録~ 

30代(子供は4歳)で乳癌を発症。ステージⅡの全摘出をした元ワーキングママが、納得した治療法を探して、美しく再建し、明るい人生を取り戻すまで…

乳がんと宣告された女性へのアドバイス

乳癌と診断が出た時。選択を決断するのは温存か?全摘か?

投稿日:10月 21, 2017 更新日:

先日、知人の女性から、乳癌になってしまったかも…と、ご連絡をいただいたことを書かせていただきましたが、

もし親友から「乳癌になってしまったの」と告げられたら…

細胞診の結果、残念ながら、やはり乳癌だったそうです。
ステージは、I期か、Ⅱ期とのことでした。

今回、知人が乳癌になったことを聞いたら、すごく動揺するかと思いましたが、自分自身が手術、抗がん剤治療、再建手術を経験すると、すぐに死とはイメージが直結せず、強くなれるものですね。

乳癌は、初期の段階で適切な治療をしていれば、決して怖い病気ではないと思いますので、私のように、手術に尻込みせず、前向きに手術をして、美しく綺麗に再建をしてほしいと思い、情報を冷静にお伝えすることが出来ました。

腫瘍の大きさについては、最初のお医者さんには、9ミリと言われていたそうですが、今の病院で測っていただいたら、1.4cmだったそうです。

これは、私にも経験があるのですが、乳癌の腫瘍は、まん丸ではなくて、ちょっと平べったかったり、小さな腫瘍同士がくっつくのか、ぼこぼこっとした形のものもあったりして、形が変化しますから、測った時期や、病院それぞれの測り方の違いで、サイズが若干違うようですね。

ここまでの情報を聞いて、まず、私が勧めたのは、私自身が受けたかった凍結療法です。

私が心底受けたかった!乳癌を切らずに治す 凍結療法

凍結療法は、メスを入れる必要が無いことと、長期の入院や、痛みに耐えることもなく治療が出来るため、肉体的にも精神的にも、非常に負担が軽くて済むからです。

彼女の場合は、腫瘍が大きくとらえられたとしても1.4cmだそうですから、ギリギリ受けられるかもしれません。

私がこの凍結療法について主治医から直接お話を伺った際は、1.5cm以内であればこの施術が可能と言われたのですが、最近、亀田総合病院のHPを見ましたら、1cm以内に変わっていましたので、これは直接診察を受けて相談してみるしかありませんね。

また、しこりではなく、放射線状に広がっているタイプの乳癌や、皮膚に近い部分に癌がある場合は難しいなど、

この施術を受けるためには、様々な条件がありますが、今までのデータからしても、乳房内局所再発もほとんどないということもわかっていますので、その点は非常に安心感があります。

(※凍結療法の治療成績についてのデータは、こちらのインタビューからご覧いただけます)

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温存手術を選ぶか?全摘手術を選ぶか?の選択肢について

そして、スタンダードな治療方法である、温存手術を選択するか、全摘手術を選択するか、ということについてですが、

私の場合は、最初の診断で既に「全摘以外、方法はありません」と言われてしまいましたので、手術する=全摘するか? 手術しないか?という選択肢のみでしたが、

彼女の場合は、腫瘍のサイズがまだ小さいので、乳房の温存手術をして放射線治療をするか、全摘手術+エキスパンダーを入れて再建するか、どちらかの選択肢を選ぶように、と言われたそうです。

再建方法も、エキスパンダーを入れたシリコンでの再建方法だけではなく、自家組織での再建法もあることを病院で聞いたそうで、選択肢が沢山あって、どれを選択していったらいいのかわからない、というご相談でした。

これは本当に迷いますよね…。

選択肢が沢山ありすぎると、乳癌と言われただけでもショックで、思考が停止してしまいますし、何を選んでいいのか、本当に混乱すると思います。

私の場合は、病院事情にも疎かったですし、乳癌を患った知り合いもいなかったので、何処から調べていいのかわからなくなって、途方に暮れましたね…。

ネットの情報も沢山ありすぎますし、自分のタイプと合致する治療法を探すのは、本当に困難でした。

情報量も知識も少なかった当時の私が、この温存するか?全摘するか?の選択肢を突き付けられていたとしたら…

迷わず、温存を選んでいたと思います。

やはり、少しでも自分のおっぱいを残したい!と思っていたでしょうし、全摘なんて、怖くてショックで、とても選べませんでした。

しかし、色々な知識も得ることが出来た今現在、冷静に考えてみると、温存した場合のデメリットの方が、かなり大きいように思えるのです。

温存といっても、元のおっぱいのままというわけにはいかない、ということを、色々な情報で知ったからです。

温存手術を選択した際のデメリット

まず、温存した場合は、局所再発を避けるために、必ず放射線治療がセットで行われるそうで、約1ヶ月間、ほぼ毎日、放射線照射を受けに通院しなければなりません。

また、放射線治療は、一種の火傷(やけど)と同じですから、皮膚が伸びにくく、硬く、乾燥しやすく、血のめぐりも悪くなるため、形や柔らかさにも変化が現れてしまい、治療後に、胸の形が崩れてしまうことは、少なくないのだそうです。

私が全摘手術を受ける前に、再建の病院へお話しを伺いに行った際にも、もし主治医に、温存出来ますよ、と言われた場合でも、本当に健側の胸と同じような状態に戻るのか?(左右の違いがうまれないか)ということを、よくよく確認するように、と言われました。

(※私の場合は、乳癌の治療と全摘出の手術をしていただいた病院と、再建の病院が別です)

形が崩れてしまった時に、やっぱり再建して、もう一度胸のふくらみを戻したい!と思ったとしても、放射線照射をした後の皮膚の状態は、前述の通り血のめぐりも悪くなっているため、硬くなってしまい、シリコンインプラントを入れるのには向かないのだそうです。

シリコンでの再建が絶対に出来ない、というわけではないようですが、被膜拘縮も起こしやすいため、完成度も劣ってしまうことは覚悟しなくてはならない(=あまりすすめられない)とのことでした。

(※私の通っているブレストサージャリークリニックのHPに、このことが詳しく載っておりますので、よろしければ併せてご覧くださいね)

…ということは、もし、温存手術を受けた後に、予想以上に胸の形が変形してしまい、やっぱり再建をしたい、と思った場合は、必然的に、シリコンインプラント以外の再建術を検討しなければなりません。

私自身、再建法には色々迷いましたが、私の置かれている環境や、再建による傷、痛みの面では、シリコンインプラントでの再建を選択して本当に良かった!と思いましたので、

このインプラントでの再建が出来ない(あまり綺麗に完成しない)のであれば、温存手術の選択肢は無いな、という考えに変わりました。

なぜ、自家組織の再建を選ばなかったのか?

自家組織での再建は、乳房の温かさは手にいれられますが、背中やお腹に傷が大きく残りますし、2週間程度の入院が必要なため、身体の負担がとても大きいように思います。

自分の組織を使っているので、健側とより近く、元の状態に戻れるのかと思っていたのですが、自家組織で作った乳房は、年齢と共に健側と同じく垂れていくとか、しぼんでいく、などの自然な経緯はのぞめないのだそうです。

(※下記記事にも、その当時の心境を書いておりますので、よろしければご覧くださいね)

乳癌 傷跡が最小限で綺麗に再建できるよう 私が選んだ手術方式

そして、私が自家組織での再建を選ばなかった一番の理由は、病院探しをしていた際、他院の先生に、背中の広背筋皮弁(背中の筋肉と脂肪を使う)の再建手術後の写真を見せていただいたのですが、その背中の傷が非常に痛々しかったことです。

私には、胸以外の大きな傷も作り、再び痛みに耐えることは無理だな、と思い、自家組織は選択肢から外すことにしました。

また、私がお世話になっている再建の病院(=ブレストサージャリークリニック)の存在を知るにあたって、リアルな口コミが聞けたことも、大きなポイントでした。

長年コンプレックスだった胸を、全摘手術+シリコンでの再建をきっかけにして、健側もシリコンインプラントで豊胸し、とても綺麗な胸が出来て満足している、という女性の口コミを聞いた際に、なんだかとても希望が持てたんですね!

「この際、私も授乳で少々しぼんできた胸の方も豊胸して、一緒に綺麗にしてしまおうかしら…!」と思い、シリコンインプラントの再建の方に、一気に気持ちが傾いていったんです……。

 

再建方法については、だいぶ長くなってしまいましたので、続きは次の記事に書かせていただきますね。

私が乳癌の再建法をシリコンインプラントに決めた理由


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